田端神社(たばたじんじゃ)

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田端神社 概要

 蛇行する善福寺川にコの字に囲まれた丘の上にある神社です。

この地域は元々は田端村と呼ばれており、鎮守の天神社の他に4つの村内社を合祀して今の田端神社となったそうです。

祭神

菅原道真公(すがわらのみちざねこう)・天照皇太神(あまてらすおおみかみ)・豊受比売神(とようけひめのかみ)・大国主命(おおくにぬしのみこと)・大山祇神(おおやまつみのかみ)

境内末社

御嶽神社(みたけじんじゃ)・稲荷神社(いなりじんじゃ)

所在地

東京都杉並区荻窪1-56-10

入り口は長い参道となっています。

田端神社をお参り

 御祭神は学問の神様である菅原道真公。地元の学生さんは定期的に通うといいかもしれませんね。

また、少し珍しいエピソードだと感じたのですが、こちらの大国主様は足腰の痛みに霊験があるとのことです。

大国主命は国造りの神様ですので日本各地を歩き回ったことに由来するのか、それとも医薬の神様として痛みを和らげることに由来するのか、詳細は分かりませんが足腰に痛みのある方やよく使う方はお参りされるといいかもしれませんね。

拝殿

末社・稲荷神社

 境内末社である稲荷神社の「お稲荷さん」は穀物・食物の神様ですが、商売の神様としても信仰されています。

色々な場所に祭られていますので、街を歩いていて目にする機会も多い神社ではないでしょうか。

赤い鳥居のお稲荷さん。ちっちゃいキツネがかわいい。

末社・御嶽神社

 もう一つの末社は御嶽神社。こちらも様々な場所で目にする神社ですね。

青梅の御岳山の山上にある武蔵御嶽神社がこのあたりの地域では有名です。

御嶽神社の御祭神は大国主命の別名と言われる大己貴命(おおなむちのみこと)や、大己貴命と共に国造りをした少彦名命(すくなびこなのみこと)ですから、本社との関係性の近さが伺えます。

御嶽神社

 またこの地域の特徴として冒頭にも書きました善福寺川があります。

この川の水源である善福寺池には市杵島神社(いちきしまじんじゃ)があり御祭神は市杵島姫命です。

市杵島姫命は宗像三女神(むなかたさんじょしん)の一柱です。

そして福岡県宗像市にある御嶽神社の御祭神は天照大神と瑞津姫命(たぎつひめのみこと)。

瑞津姫命は宗像三女神の一柱(市杵島姫命と姉妹)であり、大己貴命の妻であったとも言われています。

つまり、こちらの御嶽神社である可能性もあるのではないでしょうか?

 このように本社の神様やその地域の特徴から摂末社についても考察すると、なんともロマンを感じられます。

きれいな梅の花

素敵なロケーション

 ちなみに今回は1月末ごろに行ったのですが、梅の花がきれいに咲いていました。

丘の上で日当たりが良かったのでしょうか。菅原道真公は梅の花がとても好きだったそうです。

春を先取りできて気持ちの良い午後のひと時でした。

田端神社の由緒

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